天然素材の洗濯方法 ~お客様相談室 Vol.3~

天然素材の洗濯方法 ~お客様相談室 Vol.3~

本日は、ボディヒンツのやさしい天然素材の下着インナーを、永く快適にご着用いただくために、天然素材別お手入れ方法について、下着メーカー(株)タカギで長年、生地開発や調達、品質検査に携わっているベテランA氏&ステキ女子T氏に伺いました。

シルクやウールなど、取り扱いに気をつけないといけない天然素材でもこれを見れば安心。
お洗濯のポイントや、注意事項をチェックして、快適な天然生活を送りましょう。

ボディヒンツのオリジナル天然素材は、自宅でお手入れできます

ボディヒンツのオリジナル天然素材は、自宅でお手入れできます

永く快適に着ていただくには、優しく手洗い→日陰干しをおススメします。

手洗いがおススメの理由は?

何度も洗濯機洗いをくり返すと、摩擦による毛羽立ちなどで生地が白く見えるようになってきます。これは、生地が弱ってきている証拠です。
他にも、光沢がなくなったり、しっとりとした手触りがなくなって、ゴワゴワしたりします。

1番避けたいのは、乾燥機。これをしてしまうと、縮む可能性大です。
洗濯ネットに入れて洗濯機OKの表示があっても、乾燥機(タンブラー乾燥)は、全てNG。それだけ乾燥機を使用するのは危険なのです。

日陰干しがおススメの理由は?

直射日光だと気持ちよく乾きそうですが、色あせが進み、購入時の色から変色してしまいます。

特にシルクは、シルクの組成であるアミノ酸結合のたんぱく質繊維が、紫外線を吸収して変質します。その為、直射日光に干すだけで生地の風合いが変わってしまいます。
シルクに「紫外線防止効果」があると言われているのは、紫外線を吸収することで、お肌への紫外線透過を防いでいるからです。身を挺して私達の肌を守ってくれているシルクさんです♪

コットン(綿)について

コットン

最もポピュラーな繊維、コットン。ボディヒンツではスーピマコットンを使用しています。

スーピマコットンは、コットンの中でも最高級ランクの超長綿です。
その中でも綿ガーゼ素材は、80/1の極細番手(すごく細い糸)を使用しており、しなやかで繊細な肌触りです。

その分お手入れも優しくして頂けたら、ソフトな風合いが保てます。

ボディヒンツ人気No.1の「超立体ショーツ」で使用している糸は、綿ガーゼほど極細ではありませんが、耐久性に優れ、しなやかな肌触りです。

コットン(綿)の洗濯方法

40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱いお洗濯ができます 40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱いお洗濯ができます(洗濯ネット使用)
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません 酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません
タンブル乾燥(乾燥機)はできません タンブル乾燥(乾燥機)はできません
日陰で吊り干し乾燥してください 日陰で吊り干し乾燥してください
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます 底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます

ボディヒンツオリジナル生地【綿ガーゼ編み】の特徴

超長綿であるスーピマコットンの極細番手80/1(ハチマル単糸)を100%使用し、表と裏を柄部分で接結することで、空気層を含んだ編み組織の生地です。
よく見ると生地が二重になっているのがわかります。薄い生地と生地の間の空気層が、夏は涼しさを感じ、冬は暖かさを実感できるオールシーズン対応生地です。

洗濯後は、接結していない部分が皺になってしまうので、形を整えて干して頂くひと手間が、永くご着用いただける秘訣です。

綿ガーゼ 洗濯直後
綿ガーゼ 洗濯直後
整えて干した状態
整えて干した状態

シルク(絹)について

シルク

ボディヒンツのシルクは、絹紡糸を使用し、ふんわりとした柔らかい肌触りと、独特の光沢感も兼ね備えています。

シルクは人間の皮膚の構造に近く、アミノ酸で構成されており、お肌と最も相性の良い繊維です。
赤ちゃんにも安心して着せることができる素材です。
吸湿、放湿、保温効果があり、夏は涼しく、冬は暖かいオールシーズン対応繊維です。

非常に繊細なため、お手入れの慎重さは必要になりますが、大事に扱えば扱うほど、永く着用できます。
シルクも虫の大好物なので保管は注意してください。

シルクきびそ

↑きびそ:蚕(カイコ)が繭(マユ)をつくるときに、最初に吐き出す糸(繭の外側部分)。副蚕(ふくさん)として絹紡糸などの原料に使用されます。

シルクスライバー

↑均一の太さに揃えた状態(シルクスライバー)

シルク(絹)の洗濯方法

※毛が固くなるため、中性洗剤使用。漂白剤使用の場合は、液体酸素系漂白剤。柔軟剤は生地に負担がかかるためお避けください。

30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱いお洗濯ができます 30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱いお洗濯ができます(洗濯ネット使用)
※ボディヒンツでは、40℃を限度とし、手洗いによる洗濯を推奨しています ※シルク生地の風合いを長持ちさせるためには、40℃を限度とし、手洗いによるお洗濯を推奨しています
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません 酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません
タンブル乾燥(乾燥機)はできません タンブル乾燥(乾燥機)はできません
日陰で吊り干し乾燥してください 日陰で吊り干し乾燥してください
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます 底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます

 

テンセル™(リヨセル)繊維について

テンセル™リヨセル繊維について

SDGsでも話題のテンセル™繊維。持続的に管理された森林の木材を原料としている再生セルロース繊維。完全に土に還る環境に優しい素材です。

特徴としては、ソフトで柔らかい肌触りと、シルクに近い光沢感があります。
摩擦に弱く、強く擦れると白化したり、皺になりやすいので、お洗濯には慎重さが必要です。
ひと手間かけてお手入れすると、肌触りのソフトさが長持ちし、ハマる人も多い素材です。

テンセル™(リヨセル)繊維の洗濯方法

40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱いお洗濯ができます 40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱いお洗濯ができます(洗濯ネット使用)
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません 酸素系漂白剤による漂白処理が出来るが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません
タンブル乾燥(乾燥機)はできません タンブル乾燥(乾燥機)はできません
日陰で吊り干し乾燥してください 日陰で吊り干し乾燥してください
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます 底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます

 

ウール(羊毛)について

ウールについて

ボディヒンツのウールは、メリノウールの中でも最高級の16.5μ(ミクロン:1mの100万分の1)を使用しています。
繊維が非常に細く、しなやかな素材で、チクチク感が全くしないのが特徴です。

【参考】数値が小さければ小さいほど、繊維が細く、しなやかでちくちくしない

カシミヤ 13.5μ~16μ
スーパーエクストラファインメリノ 16.5μ~17.5μ
エクストラファインメリノ 18.5μ~19.5μ
ファインメリノ 20μ~22μ
ストロングメリノ 23μ~25μ

ウールの特徴としては、断熱性が高いため冬は暖かく、吸湿性もあるため夏は蒸れずに意外と涼しく感じることができます。
繊維がクルクルちぢれており、そのちぢれが何重にも絡まって、その隙間に空気が混ざっています。この空気層が冬の寒さや夏の暑さを防ぐ効果があります。

ウールの洗濯方法

※毛が固くなるため、中性洗剤使用。漂白剤使用の場合は、液体酸素系漂白剤。柔軟剤は生地に負担がかかるためお避けください。

※ボディヒンツでは、40℃を限度とし、手洗いによる洗濯を推奨しています 40℃を限度とし、手洗いによるお洗濯ができます
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません 酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白剤処理はできません
タンブル乾燥(乾燥機)はできません タンブル乾燥(乾燥機)はできません
日陰で吊り干し乾燥してください 日陰で吊り干し乾燥してください
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます 底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができます

非常に繊細な繊維なので、取り扱いと保管方法には注意が必要です。
ウールは虫の大好物なので、保管の仕方次第では虫に食べられて穴があいてしまいます。

ウールは虫の大好物なので、保管の仕方次第では虫に食べられて穴があきます。
虫にかじられた跡

まとめ

冒頭にもお話ししました通り、ボディヒンツのオリジナル天然素材は、自宅でお手入れできます。
洗濯表示の通りにお洗濯できますが、やはり、やさしく手洗いが1番長持ちする秘訣です。

決して安くはない天然素材の下着インナー。
忙しい日々の暮らしの中で、洗濯・お手入れに時間をかけることができない方も、自分のお肌のために、永く快適にご着用いただくためにも、お手入れにひと手間かけてみてはいかがでしょうか?

天然素材の洗濯方法