化繊負けとは? ~肌トラブル改善講座 Vol.1~

「化繊負け」って聞いたことありますか?
化繊とは、化学繊維の略。
化学繊維(合成繊維)とは、主原料が石油の、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンなどの繊維です。
化学繊維に負けるってどういうこと?
なんの負け組なの?!
本日のコラムは、無理に戦わず不戦勝?
毎日お肌に直接触れる下着・肌着・インナーだけでも、化学繊維から離れてみるお話です。
化繊負けの症状とは
化繊負けという言葉を調べると、かゆみ、かぶれ、湿疹、接触性皮膚炎など、肌荒れや肌トラブルに関するワードがでてきます。
化学繊維が肌に合わないことが原因で、下着が皮膚に接触したときに、皮膚が炎症を起こす症状です。
化学繊維が原因だと分かる前は、
締め付けが少ない下着に変えてみたり、
ストレスやアレルギーが原因ではないかと生活習慣を変えてみたり、
市販薬や、皮膚科で処方されたステロイド薬を塗るなど、
治し方を調べている方が多いと思います。
他にも、化繊負けに関するワードとして、画像・写真というのもでてきました。
自分の肌の状態がどの程度なのか、画像で見比べると分かりやすいようです。
化繊負けセルフチェック
☑ 夏は吸汗速乾インナー、冬は発熱インナーなど機能性肌着を毎日着ている
☑ ひびきくいヘム素材のショーツ・ブラを着ている
☑ 気づいたら腕をずっとかいている
☑ 背中がかゆくて眠れない
☑ かきすぎて血がでてきた
☑ いつのまにか肌が黒くなっている(色素沈着がある)
化繊負けの原因とは
下着が皮膚に触れただけで、どうして炎症を起こすのでしょうか。
キーワードは静電気。
化学繊維は、静電気をよく起こす素材で、マイナスの電気を帯びやすい素材です。
逆に皮膚は、プラスの電気を帯びやすい特徴があります。
マイナスの電気を帯びている化繊と、プラスの電気を帯びている皮膚が接触することで、静電気が起こるのです。
乾燥した季節にドアノブを触るとバチっとなる静電気の刺激と同様、
化学繊維を使った肌着などを着ていると、皮膚と肌着の間で小さな静電気が起こっている状態になりやすいため、
肌のかゆみ、かぶれ、湿疹、接触性皮膚炎など、肌荒れ症状がでてしまいます。
なぜ化繊が使われるの?
そもそもなぜ化学繊維がインナーの素材として使われているのでしょうか。
理由は2つ、「価格」と「生産性」です。
素材によって差はありますが、化学繊維と天然繊維(コットン、リネン、シルクなど)を比べると、約2~7倍の価格差があります。
同じ規格の下着を大量生産するためには、染料の入り方や気温による糸の仕上がりの影響を受けにくい化繊が、機械での安定生産に適しているのです。
吸汗速乾インナーや発熱インナーなど機能性肌着が主流の昨今は、どうしても化繊負けしてしまう人が増えてしまいます。
化繊負けしたときの対策は?
少しかゆいな…、肌が赤くなってるな…、など症状が軽いときは、
時間が経てば治ると我慢して、何もしない人が多いと思います。
症状が悪化したときに、自分で調べたり、家族や友人に相談したり、皮膚科にいったときに初めて、「化学繊維が原因かもしれない」=「化繊負け」に気づきます。
そこで、冒頭でお話した不戦勝!
化学繊維を使っている下着・肌着・インナーを”着ないこと”からはじめましょう!
化学繊維をやめて天然繊維
天然繊維とは、主原料が天然素材のものです。
主原料が植物のものを植物繊維、動物のものを動物繊維の2種類に分けられます。
主原料 | 素材 | 特徴 |
植物 | コットン(綿)、リネン(麻) | 熱や洗濯などの摩擦に強い |
動物 | シルク(絹)、ウール/アルパカ(毛) | 動物の身を守る機能から、保温性や保湿性に優れていることが多い |

コットン(綿)の特徴
コットンは吸水性に優れ、丈夫で熱に強いという特徴があります。
ボディヒンツでは、敏感肌にもやさしい2つのオリジナル素材を展開しております。
綿100%エアリーガーゼ
良質の極細80綿糸を接結した2重構造でふわっふわの肌ざわり。
2層の生地が空気をため込み、夏は通気性・吸湿性に優れサラサラ、冬はあったかい着心地です。
袋編み仕上げなので、脇に縫い目がなく、不快なゴワつき感もなく、身体に自然にフィットします。
スーピマコットン
コットンの中で最高級の品質を誇る、スーピマコットン。
アメリカ南西部のアリゾナ州などで栽培される35mm以上の長い繊維長をもつ高級綿です。
吸湿性が高く、柔らかくしなやかな風合いで、絹のような美しい光沢感があります。
敏感肌にもやさしく、発色性や洗濯耐久性の強さも人気の理由です。
シルク(絹)の特徴
蚕という昆虫が作る繭から取れる繊維で、保温性、発散性、保湿性に優れているという特徴があります。
ボディヒンツでは、おうちで洗えるシルクシリーズとして、4つのオリジナル素材を展開しております。
シルク100% フライス編み
インナーとしての着ごこちを最大にいかしつつ、アウター用としても着用できる厚みと、おしゃれな杢カラーに仕上げています。
脇に接ぎが無い小寸タイプなので、着脱するときや日常でストレスなく着用できます。
シルク ベアフライス編み
シルクフライスニット組織の肌に当たらない部分にポリウレタンをいれているため、フィット性に優れています。
脇に縫い目がないシームレス生地のため、生地による擦れ刺激も少ないです。
シルク100% 天竺編み
Tシャツのようなサラッと軽い着心地です。
肌の透け感が少なく見えても気にならないため、アウター用としても着用できます。
最高級フィラメントシルク
シルク糸の中で最も高級とされる生糸(フィラメント)を採用した、とても貴重な正絹ストレッチベア素材です。
薄い生地ですが、なめらかで、うっとりする着心地の良さです。
今回は、化学繊維が原因の肌トラブルについて、
自分のお肌に合った素材を選ぶことを改善提案させていただきました。
他にも、下着肌着による肌トラブルの原因はたくさんあります。
インナーによる肌トラブルの原因と対策について、随時コラムUPしていきます!
-
前の記事
女性の日によせて”ジュニアサニタリー” 2020.03.08
-
次の記事
シルクインナーで紫外線対策! 2020.03.18
インナーに綿の肌着を着て、ダウンの裏地がポリエステルの場合、化繊と肌が直接触れていないにも関わらず、とても痒くなるのはなぜか。静電気が原因とは思えませんが、ご指導お願いいたします。現在、八十歳、年々ひどくなるようです。
林様
この度は、コラムをお読みいただきありがとうございます。
化繊が肌に触れておらず、静電気も発生していないとのことですが、肌が敏感になっている場合は、少しの縫い目の刺激や、冬でも意外とかいてしまう汗が原因の場合もございます。
ボディヒンツでは、主に女性用のインナーとなっておりますが、サイズが合う場合は、男性でも着用可能ですので、一度お試しいただけますと幸いです。
▼長袖インナー一覧
https://www.shitagiya-japan-made.jp/c/allitem/tops/longsleeve