縫い糸について ~お客様相談室 Vol.1~

縫い糸について 日々のあれこれ:Daily

日々の暮らしにやさしい下着『ボディヒンツ』のお客様は、敏感肌やアトピーでお悩みの方がとても多く、毎日直接お肌に触れる、下着・インナー選びで苦労されてきた方もいらっしゃいます。

そんな迷える敏感肌さんからの日々のお問い合わせの中から、商品ページに記載するには専門的すぎる…?けど気になる質問を、【お客様相談室】と題してご紹介できればと思います。

ボディヒンツで販売中のやさしい素材シリーズや商品と合わせて説明しますので、商品選びの参考にもなるのではないでしょうか。

第1弾は「縫い糸」に関する質問を3つご紹介。ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

Q1.縫い糸の素材はなんですか?

敏感肌の方にとっては、下着の身生地の素材だけでなく、縫い糸の素材についても、気になるところだと思います。
できれば縫い糸も天然素材のものがいい!そんなお声もいただきますが、ボディヒンツでは、伸縮性や強度のことを考え、縫い糸には天然素材を使用しておりません。

日本アトピー協会推薦品の認定を受けているロングセラー生地、「綿100%エアリーガーゼシリーズ」も、強度を保つため、縫い糸は化学繊維(ナイロンやポリエステル)を使用しております。

化学繊維が肌に触れると肌荒れを起こしてしまう方でも安心して着用できるよう、縫製仕様を工夫し、縫い糸(縫い目)が直接肌に当たらないように仕上げています。

また、「綿100%エアリーガーゼシリーズ」、「米ぬか美肌シリーズ」、「シルク100%フライスシリーズ」の生地は、丸編み機といわれる、腹巻を編むようなチューブ仕上げの編み機からつくられており、わき(外側)に縫い目がありません。

わきに縫い目がない丸編み生地をつくるには、各サイズごとに編み立てる必要があり、時間と手間とコストがかかります。
しかし、縫い目による肌への刺激を1番に考えると、なくてはならない編立方法です。

縫い目による肌トラブルについて、もっと詳しく知りたい方は、コラム『縫い目がかゆいと感じたら… ~肌トラブル改善講座 Vol.4~』もご覧ください。

Q2.縫い目から、少し長い糸がほどけてきたけど、縫製不良ですか?

商品の品質には万全の注意を払っておりますが、稀に商品の「糸ほつれ」の問い合わせをいただきます。

糸ほつれ

こちらは、ボディヒンツの「スーピマコットン超立体ショーツ」の写真です。
このような場合、この糸を引っ張ってほどけてこないか、切ってもいいのか、迷いますよね…。

今回の商品の場合は、本来「環(わ)」の状態で縫製しており、縫い始めと縫い終わりを3cmほど重ねて縫っています。この「筒2本」という「環(わ)縫い」の縫い目は、縫い終わりからほどけてきます。

ほどけないように、縫い終わりに「カン止め」という工程を行いますが、こちらの写真の場合「カン止め」の位置と縫い終わりの位置がズレてしまっていると考えられます。

・カン止めとは

止め縫いの一種で「かんぬきどめ」または「かんどめ」と呼ばれています。2~3本の糸を横に渡し、それを軸にかがり止める方法です。

カン止め

ほどけている糸は、引っ張ると「カン止め」の位置で止まるため、ハサミでカットして問題ございません。
万が一、「カン止め」の工程が抜けていた場合は、全部ほどけてしまい、縫製不良となりますので、すぐに交換させていただきます。

ボディヒンツでは、できるだけ、商品を開封してすぐに、不良箇所がないかどうか、ご確認いただくようお願いしております。着用、洗濯を繰り返すと、不良原因の特定ができかねますので、何卒ご協力いただけますと幸いです。

Q3.縫い目の糸が切れています。交換してもらえますか?

ここからはさらに専門用語が続いてしまいますが、できるだけ分かりやすく説明できればと思います。

糸切れ」について、ボディヒンツの「シルク100%天竺ショーツ」の縫製、「2点千鳥縫い」の糸切れを例にご説明します。

・2点千鳥縫いとは

写真のような縫い目を「2点千鳥縫い」といいます。

2点千鳥縫い

「環(わ)縫い」の場合、ミシンの目が飛んだり、糸切れの箇所から縫い目がほどけてくる場合がありますが、「2点千鳥縫い」の場合は、糸切れや目飛びがあっても、縫い目がほどけることはありません。

しかし、写真のように、未使用の状態で、縫い糸がほどけている場合は、縫製不良の可能性が高いです。。

縫い糸がほどけている

・糸調子について

ウエストの糸(2点千鳥の縫い糸)が切れる原因は、ミシンの「糸調整(糸調子)」が大きく関係しています。
表側の縫い糸が切れてしまうのは、ミシンの糸調子がとれていないことが原因です。

写真のショーツの場合、肌側の縫い糸に比べて、表側の縫い糸のテンション(張力)が強い状態になっています。そのため、引っ張った際に表側の縫い糸が身生地(ゴム)の伸びに追いつかず、糸が切れてしまいます。

縫い糸のテンション

この写真のような状態で、これ以上引っ張ると縫い糸は切れてしまいます。

本来「2点千鳥」は、綺麗に糸調子がとれていると上糸も下糸も同じ長さの縫い糸で縫い目を形成するため、片側(表側)だけ糸が切れるということはありません。片側だけ糸が切れるのは、糸調子がとれていないことが原因と考えられます。

・サイズ選び

ミシンの糸調子とは別に、サイズが合わない商品を着用した場合、縫い糸が切れてしまう確率が高くなります。
下着のサイズ選びで、少しでも不安のある場合は、ご注文前にお気軽にご相談くださいませ。

ボディヒンツ・お問い合わせフォーム

まとめ

ボディヒンツでは、品質管理をしっかり行い、検査に合格した確かな商品をお客様にご提供しています。
商品の品質には、万全の注意を払っておりますが、職人が1点ずつ手作業で生産していることもあり、ごく稀に縫製不良が起こってしまいます。。

万が一、お届けした商品に不具合があった場合は、大変お手数ですが、お早めにご連絡をお願いいたします。

▼不良商品の返品交換の流れ
https://www.shitagiya-japan-made.jp/f/guide#shopingguide05


今回は「縫い糸」に関する質問を3つご紹介しました。その他気になることや、注文前に確認したいことなど、なんでもお気軽にご相談いただけますと幸いです(^^)

【ボディヒンツ・お客様相談室】
・電話:0744-22-6552(平日10:00~17:00)
・メールでのお問い合わせフォーム

 

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